千葉県地球温暖化対策実行計画案にパブコメを出そう
2023.02.13
目次
地球温暖化対策実行計画、多くの自治体で改定中
いま、多くの自治体で、地球温暖化対策実行計画の改定が行われています。
地球温暖化対策実行計画(温対計画)とは温室効果ガスの排出抑制を行うための計画です。
「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、地方公共団体は「地方公共団体実行計画」を策定するものとされています。
区域の自然的社会的条件に応じ温室効果ガスの排出抑制等を行うための施 策に関する事項(以下の4項目) • 再生可能エネルギー導入の促進 • 地域の事業者、住民による省エネその他の排出抑制の推進 • 都市機能の集約化、公共交通機関、緑地その他の地域環境の整備・改善 • 循環型社会の形成 都市計画等温室効果ガスの排出抑制と関係のある施策と実行計画の連携などについて記された、気候対策の基礎となる文書です。
日本は2030年までに温室効果ガス60%以上の削減が必要
国は2030年までの温室効果ガス削減目標を46%(2013年比)に設定、さらに50%の高みを目指すとしています。しかし、科学(IPCC/国連気候変動に関する政府間パネル)は、破局的な気候危機を回避するためには、世界全体で半減、としており、科学者による国際プロジェクト、「クライメート・アクション・トラッカー」は日本は62%の削減が必要としています。(くわしくはこちら)
案で40%の温室効果ガス削減目標-でも、もっとできる千葉県の気候対策
そのような中、千葉県でも改定素案に対するパブリックコメントが始まっています。
素案の2030年の目標は40% 。 中身を見てみると、もっともっとできるように思います。
千葉でもできる「地球温暖化対策計画書制度」
たとえば、業務部門、産業部門の温室効果ガス削減に非常に有効な制度に「地球温暖化対策計画書制度」があります。地方自治体が、事業者に対して温室効果ガス排出量や削減目標や対策計画の策定と提出を求め、計画的な取り組みを促す制度です。計画書制度は、埼玉県や神奈川県などにも広がっています。1都3県で計画書制度のないのは千葉県だけです。
いろいろな効果ある気候対策
気候対策でやるべきは、省エネと再エネ。
排出二酸化炭素の1/3は建築物由来なので建築物の断熱をよくしていくことがとても重要です。
とっとり健康省エネ住宅
鳥取県では、鳥取県独自の基準を定め、新築・既存の住宅どちらも高い断熱性能の標準化を進めています(参考)。
太陽光パネル設置
再エネに関しては、東京都がハウスメーカーを対象に、新築住宅への太陽光設置義務化を含む条例を2022年に可決・成立させています(参考)。川崎市でもこれに続き、2023年3年の条例改正を目指しています(参考)。
この他に、たくさんの効果的な制度があります。
環境省が発行している「地方公共団体実行計画(区域施策編)策定・実施マニュアル 事 例 集」が参考になります。
ぜひ、さまざまな制度をパブリックコメントで提案しませんか?
パブコメの出し方
▼千葉県パブコメ提出方法【2/28(火)〆切】
メール:co2co2@mz.pref.chiba.lg.jp
件名:千葉県地球温暖化対策実行計画(素案)等に関する意見
<意見の書き方>
こちらのページの意見提出様式のWord または PDF の様式に記入してメールに添付するか、以下のように、様式にある項目を本文に書いて送ってください。
本文:
令和5年2月X日
提出者住所
氏名
電話番号
電子メールアドレス
「千葉県地球温暖化対策実行計画(素案)」及び「千葉県カーボンニュートラル推進方針(素案)」に関し、以下のとおり意見を提出します。
・区分:「実行計画(素案)」と「推進方針(素案)」どちらへの意見か明記してください
・ページ番号(わからなければ、「全体」などとしてください)
・意見の内容
例)
全体的に:2030年の温室効果ガス削減目標は60%以上(2013年比)としてください。
「実行計画(素案)」p.28:2030年の温室効果ガス削減目標は60%以上(2013年比)としてください。
▼計画素案の内容など、詳しくは こちら の千葉県パブコメページからご覧ください。
パブコメを書く会にご参加を
ゼロエミッションを実現する会では、計画素案のポイント解説やパブコメの書き方、提出方法などをご説明する「パブコメを書く会」をオンラインで開催します。ぜひ、ご参加ください。
【第1回】千葉県地球温暖化対策実行計画改定案 パブコメを書く会(終了)
千葉県内のグループと共催で、素案のポイントを解説し、その場で書き方も説明するパブコメを書く会を開催します。千葉県在住でClimate Integrate 代表の平田仁子(ひらた・きみこ)さんからもコメントをいただきます。
[日時]2023年2月18日(土)17:30〜18:30
[開催方法]オンライン開催(Zoom)
[参加費]無料
[申込]https://forms.gle/re6du26n7Voi5Tr68
[共催]リネットちば、NPOいちかわ電力コミュニティ、ゼロエミッションを実現する会
【第2回】千葉県地球温暖化対策実行計画改定案 パブコメを書く会
[日時]2023年2月25日(土)11:00〜11:55
[開催方法]オンライン開催(Zoom)
[参加費]無料
[申込]https://forms.gle/MRbGXUWW4wwyh7cq7
[主催]ゼロエミッションを実現する会
みんなのパブコメ、ここで共有します。
「パブコメだしたよ」という方の意見を共有しますので、ぜひ、参考にして、提出してください。
2030年目標値について
・2030年温室効果ガス削減目標を2013年度比で60%以上に引き上げてください。
対策について
・公共施設の再生可能エネルギー調達をより迅速に進めてください。
・地域の工務店が積極的に断熱改修をよびかけるように説明を義務付けし、研修制度や交付金制度を充実させてください。
・地域の電気店が積極的に省エネ家電を紹介あるいは製品にどれだけ経済効果があるか、わかりやすい表示を義務付けまたは推奨してください。
・公共交通機関を安く、利用し易く(路線見直し、全交通機関共通パス、優待パス….)してください。
・歩行者や自転車にやさしくなる道路整備(歩行者レーン、自転車レーン、カー/バイクシェアリング、充電設備….)をしてください。
・ガソリン車を禁止し、EV補助・インフラ整備をしてください。
・給食での菜食、食品のカーボンフットプリント表示制度をつくってください。
ゼロエミッションを実現する会では、市民からの自治体・議会へのアプローチを行っています。
今まで取り組んだことのない方でも大丈夫。
「ゼロエミッションを実現する会」には、たくさんの仲間がいます。
ご参加リクエストをお待ちしています!
Slackは、地域別チャンネルを中心に具体的なアクションを行うコミュニケーションツールです。
Facebookグループは、アクションのための情報交換を行うグループです。