アクションブログ
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【東京・中野】5/22区長選挙 アンケート

2022.05.18



中野区長選挙が5/22(日)に行われます。

公約の中心にはなかなか出てこない環境政策について、ゼロエミッションを実現する会・中野で、区長選候補者のお二人にお伺いしました。

回答を公開させていただきます!(候補者の順番は回答順です)

【質問1】ご自身の選挙広報では気候変動やゼロカーボンに向けた対策について触れていますか?

<いながきじゅん子さん>
 いいえ
  
<酒井直人さん>
 はい

【質問2】中野区では2021年10月にゼロカーボンシティ宣言を行いました。現在政府は、2050年カーボンニュートラルや2030年度46パーセント排出削減目標の達成に向け、再生可能エネルギーの最大限の導入などを掲げ、成長戦略の柱の1つとしています。中野区で導入したい、カーボンニュートラルに向けた施策について、考えがありましたら教えてください。

<いながきじゅん子さん>
 選挙広報には載せておりませんが、語るまでもなく重要施策だと考えております。
中野区はカーボンゼロシティ宣言を行ったものの、その実現に向けた指針を示すべき「中野区地球温暖化防止条例」は平成23年の制定された内容からほぼ変更がなく実効性は今のところ全くありません。
オール東京 62 市区町村共同事業が発表した2018 年度温室効果ガス排出量算定結果によると、二酸化炭素排出量で民生家庭部門、いわゆる一般家庭からの排出は23区平均30%で、中野区は51%で、中野区は23区平均よりも21%も多いです。
これは中野区がほかの区と比べ、住居建物が多いためだと考えられます。
自治体として、ごみの処分等による二酸化炭素排出の抑制を図ることはもちろんですが、中野区としては特に住宅に関して政策を推進していくべきだと考えます。
環境に配慮した住宅の建設することを条件に容積率を増加させるインセンティブを付加するなど都市計画の制度を活用する必要があると考えます。
非常に厳しい道のりではありますが、都市計画を変更するのみで中野区が予算を使わずに良好な住宅をつくるカーボンゼロシティに挑戦します。

<酒井直人>
昨年、中野区はゼロカーボンシティ宣言を行うとともに、第4次環境基本計画を定めました。SDGs の推進につながるよう、多くの施策と数値目標を掲げました。
また、同じく昨年度策定した基本計画では、重点プロジェクトの一つとして、区内各エリアのまちづくりに環境の視点を入れまち全体で脱炭素社会を目指すことを掲げました。
今年度の新たな取り組みとしては、区有施設の再生可能エネルギー100%電力への切り替え、ご自宅の窓・ドアの高断熱化助成事業、トヨタモビリティとの協働による燃料電池自動車普及啓発事業、食品ロス削減推進計画の策定、ゼロカーボンシティなかのシンポジウムなどを進めています。
その他、昨年度始めた蓄電システム導入支援の継続と再生可能エネルギー設備等導入支援の拡充、一度見直しを行ったエコポイント制度の再検討、環境団体の活動支援やネットワーク化、様々な団体を巻き込んだ連携・協働の仕組みづくりなどを進めていきます。

【質問3】環境のために区民に対して伝えたいメッセージがあればお願いします。

<いながきじゅん子さん>
 カーボンゼロニュートラルを目指すことは結果的に世帯の光熱費を抑制することにつながります。熱効率がよい住宅とする、燃費がよいものを選ぶ、などある意味、環境に対する先行投資をすることでお財布にも優しい社会を目指して、自治体中野区も皆様の生活にできるだけの支援をさせてください。

<酒井直人>
今回の選挙公報には「家庭初の脱炭素社会の実現」と掲げました。中野区も自らの責任を果たすべく区有施設の脱炭素化や職員向けの研修・行動変容の呼びかけに全力で取り組みます。事業者の皆さんにもグリーンな経済システムの構築に向けた協力も求めていきます。しかし、脱炭素社会を実現するためには区民の皆さんお一人おひとりのご協力が必要です。今後も様々な補助制度や気軽に参加できるイベントなどを用意していきます。持続可能なまちを次世代に引き継いでいくため、共に脱炭素化に向けた取り組みを進めましょう!

以上です。

候補者のお二人にはお忙しい中回答にご協力くださり、まことにありがとうございました。

ゼロカーボンシティ宣言を行った中野区の環境政策が、ますます前進することを期待しております。

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