アクションブログ
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武蔵野市長選挙に向け、気候変動に関するアンケートを実施しました

2021.09.21

ゼロエミッションを実現する会・武蔵野では10月3日に行われる武蔵野市長選挙に向け、気候変動に関するアンケートを実施し、候補者3名から回答を得ました。

武蔵野市長選挙2021 気候変動に関するアンケート

近年、酷暑や集中豪雨など気候変動の影響は身近な生活に及んでおり、世界全体が危機的状況になっています。これに対し、国内外の自治体や企業が、地域や自社で地球温暖化対策に取り組む動きも活発化しています。

2021年8月9日に公表されたIPCC(国連気候変動政府間パネル)第6次報告書には、地球温暖化の原因が人間活動の影響であることが「疑う余地がない」とかかれ、また、気候危機は予想以上の速さで進行中であることが科学的に示されています。

破局的な気候危機を避けるためには、産業革命以降の平均気温上昇を1.5℃に抑えなくてはならないとIPCCは警告しています。

「ゼロエミッションを実現する会・武蔵野」は今回の武蔵野市長選挙で全候補者に気候変動に関する質問表をお送りしています。

アンケート実施主体

ゼロエミッションを実現する会・武蔵野

<質問と各候補者の回答>

  1. 気候危機対策の重要性をどのように考えますか?

    a. とても重要
    b. ある程度重要
    c. わからない
    d. 重要ではない
    e. その他

鹿野晃氏:a.とても重要

深田貴美子氏:a.とても重要

松下玲子氏:a.とても重要

  1. 日本政府は今年4月、2030年度までに温室効果ガスの排出を46%削減(2013年度比)すると表明しました。長野県は6月、国の目標を大きく上回る、2030年6割削減(2010年度比)とする「ゼロカーボン戦略」を策定しました。現在、武蔵野市は2030年度35%削減(2013年度比)という目標を掲げていますが、今後どのように改定をはかりますか?

    a. 国の46%削減の目標を武蔵野市に当てはめ、削減目標を設定する。
    b. 野心的な目標を掲げている自治体を参考に、国の目標を上回る削減目標を設定する。
    c. 現在の35%削減の目標のままとする。
    d. その他

鹿野晃氏:b.野心的な目標を掲げている自治体を参考に、国の目標を上回る削減目標を設定する。

深田貴美子氏:b. 野心的な目標を掲げている自治体を参考に、国の目標を上回る削減目標を設定する。

松下玲子氏:b. 野心的な目標を掲げている自治体を参考に、国の目標を上回る削減目標を設定する。

  1. 欧州各国では無作為に選ばれた一般の市民が気候変動対策について話し合う「気候市民会議」が開かれ、提言が議会で審議されています。日本でも、去年札幌で「気候市民会議さっぽろ2020」が開催されました。武蔵野市でも「気候市民会議」を開き、市民の意見を取り入れる考えはありますか。

    a. ぜひ開催したい
    b. 検討する
    c. 開催は考えていない
    d. その他

鹿野晃氏:a.ぜひ開催したい

深田貴美子氏:a.ぜひ開催したい

松下玲子氏:a.ぜひ開催したい

  1. 公共建築物や民間の建物、住宅政策についてどうあるべきだと思いますか?(記述式200字以内)

鹿野晃氏:・再生可能エネルギーの活用、家庭用太陽光発電の補助の充実

     ・燃料電池を公共施設に活用

     ・壁面緑化、接道緑化の推進

     ・プラごみの徹底改修

     ・ムーバスの水素自動車導入

     ・リサイクルセンターの復活

深田貴美子氏:近年ますます気候変動の影響が大きくなり、ヒートアイランド現象の進行も気になるところですが、その一方で武蔵野市では、東京の住宅地としては比較的に上空緑被率の高い環境に恵まれています。この環境を維持していくためにも、豊かな自然の力を借りながら共生していくための、植栽や隅切り、高窓排熱などの設計コンセプトは、民間の住宅への普及推進だけでなく、公共の建築物にも積極的に取り入れていくべきだと考えています。

松下玲子氏:公共建築物は規範的な意味も含めて率先して環境配慮の高い建物にしていく必要があるため、その基準を策定し目標を定めて取り組みたいと考えます。民間建物は省エネ化、断熱性能の向上や、蓄電池やEMSによる効率化等、規制や支援を行政が誘導し複合的に実施すべき。

住宅政策は住宅確保要配慮者の為の施策は、市営住宅提供から、家賃債務保証や見守り等の生活支援を行い、民間住宅を活用し、民間活用と支援対象者を増やす。

  1. 気候変動に伴う熱中症や災害は、高齢者や貧困層など社会的弱者が最も影響を受けると言われています。また、コロナ禍でも女性や非正規労働者などの困窮が問題となっています。市としてどのような政策に取り組むべきと考えますか?(記述式200字以内)

鹿野晃氏:情熱と実行力をもって気候変動問題、コロナ問題に対し抜本的な解決策に全力で取り組むべきです。国や都が何もしてくれないからといった受け身の姿勢ではなく武蔵野から都や国に発信していきます。

深田貴美子氏:まさにいま、この9月に実施されるドイツの連邦議会選挙では、各党の気候変動対策の内容が民 意を大きく左右しているようです。環境問題へのアプローチは、しばしば「我慢」を前提としたアクションとして提示されることがあり、ある程度は避けられない部分もあるわけですが、その負担が一部の、とくに弱い立場の人たちに集中することのないよう十二分に配慮していく必要があると考えています。

松下玲子氏:長引くコロナ禍にあって、低所得者、生活困窮者への支援は市として継続して行う必要があると認識し取り組んでいきます。生活保護には至らない低所得者への支援が課題です。加えて、長期のひきこもりやアルコール依存症等、低所得や生活困窮ではないが支援が必要な方への関わり方や支援のあり方が新たな課題として浮き彫りとなりました。今年4月から開設した福祉総合相談窓口で、支援が必要な方の実態が明らかとなってきました。

  1. 気候変動に関するドキュメンタリー、映画、本、論文で印象に残っているものを教えてください。(記述式100字以内)

鹿野晃氏:小泉環境大臣のセクシー発言が印象的です。上辺だけのパフォーマンスでは通用しません。気候変動もコロナも忖度はしてくれません。本物の政治家が具体的な解決策を決定し本気で実行することが何より重要と考えます。

深田貴美子氏:映画『不都合な真実』は、まだ懐疑論も根強かった時代に警鐘を鳴らしたというだけでなく、大統領選に挑んだアル・ゴアが、政界を退いたのちにも向き合い続けた最重要のテーマであったことが印象に残っています

松下玲子氏:「人新生の「資本論」」斎藤幸平

SDGsやエコバッグ、やった気になっていることが害悪であるとの強烈な指摘に考えさせられました。エコという満足感がもたらす免罪符によって、これをやってさえいれば良いという思考停止に陥る害であるとの事。

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ゼロエミッションを実現する会では、市民からの自治体・議会へのアプローチを行っています。
今まで取り組んだことのない方でも大丈夫。

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