港区 スタジアム通り(神宮球場)の樹木伐採停止の緊急要望書提出→伐採工事停止へ/ゼロエミッションを港を目指す会
2022.07.12
港区武井区⻑、(神宮)スタジアム通りの樹木伐採停止の英断
ゼロエミッション港を目指す会
神宮外苑再開発計画による1000本の樹木伐採が大きな問題となるなか、東京都港区(武井雅昭区⻑)は同区域の港区特別区道の歩道拡幅工事で7月11日から着工予定だったアオギリ39本の伐採停止を決断しました。
本伐採計画は神宮球場に至るスタジアム通りの歩道混雑緩和のための歩道拡幅を目的として行われるもの(北⻘山二丁目道路整備工事)でゼロエミッション港を目指す会が7月8日港区⻑宛緊急要望書で伐採工事の停止を要望していました。
ゼロエミッション港を目指す会が専門家への聴取や区議会での審議状況の確認などを行ったところ、伐採されることを説明せずに議会報告・審議が行われていました。また、少なくとも3人の議員から計画について重要な指摘がなされていたことから拙速に樹木伐採を進めるのではなく、計画全体の見直しのため樹木伐採工事の着工停止を求めました。
港区武井雅昭区⻑が当会の緊急要望に応えて本日の伐採着工を迅速かつギリギリのタイミングで停止してくださった決断に深く感謝するとともに今後のまちづくりをどのように進めていくのか協議していきたいと考えます。
港区では今後、CO2の大量排出と大量の樹木伐採を伴う神宮外苑再開発やTBS+三菱地所の赤坂2・6丁目再開発などの計画があります。
港区は環境基本計画で、都内で二酸化炭素排出量が最も多い港区としての過去の排出責任から区内の二酸化炭素排出実質ゼロ(ゼロエミッション)を可能な限り早く実現するとしており、基本目標では「水と緑のうるおいと生物多様性の恵みを大切にするまち」と掲げています。
ゼロエミッション港を目指す会は、安易な樹木伐採を行うことなく環境基本計画に沿ったまちづくりを進めるよう求めてまいります。
資料 港区議会 説明資料
https://gikai2.city.minato.tokyo.jp/voices/GikaiDoc/attach/Nittei/Nt2325_2.pdf
【緊急要望書】
港区⻑ 武井 雅昭 様
スタジアム通りの樹木伐採の停止を求める緊急要望書
港区はプロ野球やラグビー等の開催時の歩行者混雑の緩和と自転車通行帯の新設を目的とするスタジアム通り(特別区道1044号線)歩道拡幅工事に7月11日から着工するとしています。
このスタジアム通りには58年前の前回の東京オリンピックのときに植えられた街路樹アオギリが佇んでいますが、今回歩道拡幅工事においてアオギリ39本が伐採され、サルスベリを新たな場所に植えるとされています。
アオギリの枝が台風時に折れたということから伐採し葉が小さいサルスベリを植えると説明されていますが専門家によれば「サルスベリはうどん粉病になりやすく薬剤散布をまねくもので植え替える意味がなく、いまあるアオギリを大切にすべき」とのことであり一部地元要望があるとの説明もありますが、安易な伐採といわざるをえません。
また港区議会における本件工事の審議・報告においては樹木の伐採については説明されておらず配布資料にも記載がありません。その中でも少なくとも3人の議員から工事についての重要な要望がされていますが、変更されることもなく着工予定とされています。
樹木の伐採についても拡幅計画についても着工・伐採を停止して再検討することを求めます。
2022年7月8日
ゼロエミッション港を目指す会
吉永 瑞能
これまでの経緯
神宮外苑再開発工事による1000本の樹木伐採が大きな問題となるなか、同区域の港区特別区道の歩道拡幅工事でアオギリの木39本の伐採が7月11日から行われることがわかりました。
区議会での審議の状況などを確認したところ、伐採されることを説明せずに議会報告・審議が行われており、その中でも、プロ野球やラグビー開催時の歩道混雑緩和を工事の目的としているが歩道幅員が拡がらないところがある、自転車専用レーン・駐車スペースの配置を再検討すべきなどの重要な指摘もなされておりました。区議会に「伐採」のことを説明していないのでは民主的手続きが不足しており本日の伐採着工停止を求める緊急要請書を8日(金)夕方に港区武井区長と赤坂支所まちづくり課に提出しました。
今朝、工事業者に確認したところ伐採を延期することとなりました。
拙速な伐採着工を迅速かつギリギリのタイミングで停止してくださった港区武井区長のご決断に感謝するとともに今後まちづくりをどのように進めていくのか協議していきたいと考えます
港区では今後、CO2の大量排出と大量の樹木伐採を伴う神宮外苑再開発・TBSの再開発などが控えており引き続き注目していきます。
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