地方統一選挙でのアクションのふりかえりをして、次に繋げよう
2023.05.11
ゼロエミッションを実現する会では、4月9日と23日に行われた統一地方選挙に向けて「候補者に話しかけよう」と呼びかけました。
呼びかけに応えてくれたゼロエミッションを実現する会に参加している仲間、また、独自の取り組みをされた団体さんをお呼びし、
#選挙でとめる気候危機 公開ふりかえり 〜やったこと・かんじたこと みんなで共有しよう〜
というオンラインイベントを開催しました。
共有してくださったアクションや、やって良かったこと、改善したいこと、また今後の展開をお伺いしました。
▼それぞれの団体の取り組み > ゼロエミッションを実現する会 横浜 > ゼロエミッションを実現する会 木更津 > ゼロエミッションを実現する会 文京 > Fridays For Future Fukuoka > 選挙で聞きたい気候危機 |
目次
【ゼロエミッションを実現する会 横浜】
<ゼロエミ横浜が実施したアクション➀ 神奈川新聞より抜粋>
<ゼロエミ横浜が実施したアクション②>
〇取り組んだこと
昨年行われた参議院選挙に引き続き、今回の統一地方選挙においても候補者への話しかけを行いました。それに加え、気候変動に関するアンケートを行い、18区108名に質問を送付し、7割を超える78名が回答してくれました。
そのアンケート結果や、横浜市議会を構成する各会派に対して実施した気候変動対策に関するインタビューをInstagramやYouTubeに公開しました。
横浜市の投票日、4月9日の1週間前に「地球のために投票を」をテーマに、シロクマと一緒にダンスで地球温暖化の深刻さと選挙の重要性を訴えたイベントを実施しました。また、イベントと連動する形で参加していただいた方にアンケート結果を見てもらうためのチラシを配布しました。
<写真:シロクマといっしょに気候危機を訴えるダンスをした>
〇良かったこと
イベントでは多くの親子連れなどが参加してくださったり、足を止めてくださり、地球温暖化の深刻さや選挙に行くことで「子どもたちの未来を守ることができる」というメッセージを伝えることができました。また、今回のアクションを通して、活動に賛同してくださった方々がゼロエミッションを実現する会・横浜のチームに入ってくださいました。
アンケートでは、チームメンバーが住んでいる区や普段から議員とやりとりを行っている区ほど回答率が高く、選挙期間だけでなく普段からやり取りすることの重要性を感じました。また、議員の考え方を知ることができ、選挙後の取り組みにも生かしています。
〇改善したいこと
今回のイベントは神奈川新聞さんに取り上げていただきましたが、より多くのメディアで報道していただけたらなお良かったです。
【ゼロエミッションを実現する会 木更津】
<ゼロエミ木更津が実施したアクション>
〇取り組んだこと
千葉県議会選挙候補者に向けてアンケートを実施しました。候補者アンケートは人手不足から全党に送ることはできませんでしたが、50名にアンケートを送付し、22名から回答をいただきました。アンケート結果をpdfにまとめ、ゼロエミッションを実現する会のブログにて共有するとともに、Twitterを開設し、そちらでも情報共有を行いました。
<ゼロエミ木更津のスライドより>
〇良かったこと
アンケートの実施やその中での候補者とのやり取りを通じて、候補者の考え方への理解や選挙結果への興味が更に上がりました。自分の選挙区については、候補者数が定員と同数だったため、投票が行われませんでしたが、アンケートを行ったことで選挙に関われたことが良かったです。環境対策を掲げている候補者の方々もいらっしゃって、そういった方々のアンケートの回答率が高かったという気づきもありました。
<ゼロエミ木更津のスライドより>
〇改善したいこと
アンケートの回答者が半分以下であったことを踏まえ、次回は、アクションの開始をもう少し早めたいです。候補者の方は、自分の区からの区民からの声がけがあればすぐに反応してくださるので、様々な区に住んでいる仲間をもっと巻き込んでいきたいです。今回の選挙を通して議員とのコミュニケーションができたので、今後のロビー活動に活かしていきたいです。
【ゼロエミッションを実現する会 文京】
<ゼロエミ文京が実施したアクション➀>
<ゼロエミ文京のスライドより>
〇取り組んだこと
現職区長・区議に気候変動に関するアンケートを行い、23名から回答をいただきました。アンケートをもとにチラシを作成し、7500枚ほどポスティングしました。チラシに関しては気候変動を「わがごと」にしてほしいという想いから、異常気象より、誰もが気になる関心事である「電気料金」や「物価上昇」と気候変動を関連づけ、対策としてできる投票に行くことを呼びかけた内容にしました。また、「選挙で聞きたい気候危機」(後述)に協力する形で、区長選候補者にインタビューしました。
<ゼロエミ文京のスライドより>
〇良かったこと
区長と面談することができ、直接気候変動対策やリサイクル対策に関して意見をうかがうことができました。ポスティングの際に、直接チラシを受け取ってくださる(アクションをポジティブに受け取ってくださった)方が多かったです。また、アンケートに設けた自由記入欄にたくさんの想いを綴ってくださった方々の内容を今後のロビー活動に活かしていくことができそうです。
<ゼロエミ文京のスライドより>
〇改善したいこと
アクションを始めるのが遅くなってしまいました。次回はチラシ作りやポスティングの時間を考慮して、早めに動きたいです。ポスティングには人員が必要なので、仲間をさらに集めることにも力を入れていきたいです。今後は候補者の方からお声が上がった市民気候会議の開催を実現したり、気候変動対策案を実現するためのアクションを行っていきたいです。
【Fridays For Future Fukuoka】
<Fridays For Future Fukuokaの実施したアクション>
〇取り組んだこと
2月後半頃から福岡市議会選挙の候補者とのインタビューを始めました。候補者の中から連絡が取れる75名のうち18名が対談を受けてくれました。選挙で争点にしたい気候危機に対する考えや対策や市政全般に関してお話を聞きました。対談後には動画を作成し、Instagram・Facebook・YouTube・Twitterで発信しました。
<Fridays For Future Fukuokaのスライドより>
〇良かったこと
昨年の参議院選挙での経験を活かし、今回は早い時期から準備できました。対談を通して候補者の一人ひとりの気候危機に対する考えや候補者個人の政治に懸ける想いやバックグラウンドを聞くことができ、より関心が深まりました。また、今回対談を受けていただくことが難しかった候補者たちに対しても気候変動に危機感を持っているという想いのメールが届いたのは良かったと思います。
〇改善したいこと
今回の対談では候補者の主張を紹介するだけにとどまってしまい、候補者の話の内容への疑問点の解消やファクトチェックまでできませんでした。今後、議会にもっと声を届けるという意味で日常的に意識を高められたらいいなと思います。
【#選挙で聞きたい気候危機】
<#選挙で聞きたい気候危機の実施したアクション>
<#選挙で聞きたい気候危機の実施したアクション>
<#選挙で聞きたい気候危機の実施したアクション>
〇取り組んだこと
30名ほどのメンバーやアクションに賛同している方々で「わがままシート」に自分が気になるトピックや選挙で求める物事を書き、それをSNSに投稿するというアクションをしました。そして、それをもとにして候補者にインタビューをしに行きました。
また、ゼロエミッションを実現する会 文京のメンバーの方と共に文京区の候補者の方々にインタビューを行いました。文京区が2022年に「ゼロカーボンシティ宣言」をしたことを踏まえ、文京区をゼロカーボンシティにするために何をするかなどを尋ねました。インタビュー結果をInstagramやYouTubeに載せました。
〇良かったこと
インタビューを通して、地元の友達がポジティブな反応をしてくれたことは良かったと思います。地元で活動したことで、気候変動対策は国や企業が行うだけではなく、自治体でもたくさんできることはあると実感しました。
〇改善したいこと
40人ほど候補者がいた中で10人ほどにしかインタビューができなかったこと(キャパシティーの問題などから)を踏まえて、今後は友達に声をかけて仲間を増やして臨みたいです。候補者・議員との面談の際はセクハラやパワハラの被害がある可能性があるので、必ず複数人で行く方がいいと思います。
最後に・・・
今回登壇されなかった団体や個人で選挙に向けてアクションした方々は沢山いると思います。改めて本当にお疲れ様でした。しかし、ここで終わりではありません。気候危機をとめるためには、選挙が終わった今からがとっても大事です。投票した候補者が当選した、落選したかにかかわらず、選挙が終わった今、私たちにはできることがたくさんあります。
ゼロエミッションを実現する会で一緒にアクションしませんか?
まず、この漫画を読んで、今からできるアクションをしてみませんか?
ゼロエミッションを実現する会では、市民からの自治体・議会へのアプローチを行っています。
今まで取り組んだことのない方でも大丈夫。
「ゼロエミッションを実現する会」には、たくさんの仲間がいます。
ご参加リクエストをお待ちしています!
Slackは、地域別チャンネルを中心に具体的なアクションを行うコミュニケーションツールです。
Facebookグループは、アクションのための情報交換を行うグループです。