長野県ゼロカーボン戦略(案)2030年6割減の野心的目標を歓迎し温室効果ガス総排出量削減目標68%への引上げを求める要請

長野県知事 阿部 守一 様
長野県環境審議会地球温暖化対策専門委員会
専門委員 河口 真理子 様
専門委員 小林 正明  様
専門委員 髙村 ゆかり 様
専門委員 田中 信一郎 様
専門委員 茅野 恒秀  様
戦略アドバイザー 飯田 哲也 様
戦略アドバイザー 竹内 昌義 様 

2021年5月16日
Green TEA(自治体アクションチーム)
ゼロエミッションを実現する会

私たちは、自治体の脱炭素化に向けた取り組みを市民の立場から応援する活動を行っている任意団体です。

 長野県が策定中の「長野県ゼロカーボン戦略(案)」における温室効果ガス正味排出量について、当初「IPCC ”1.5℃報告書” が求める 2030 年の正味排出削減目標 ▲45%を上回る▲48%」※1としていたものを、パブリックコメントを経て、「日本の脱炭素化をリードする野心的な削減目標 “2030 年までに6割減“ を目指す」※2という内容に変更して、明日開催予定の第6回 長野県環境審議会 地球温暖化対策専門委員会において議論されるものと理解しております。

 私たちは、長野県が日本の脱炭素化をリードするために目標の引き上げを検討していることを熱烈に歓迎し、また、阿部知事、環境政策課をはじめとする関係各部署、地球温暖化対策専門委員会および環境審議会の委員の皆様、そしてパブリックコメントや長野県への激励メールを送ってくださった方々に深く感謝しております。

 私たちは、これまで主として自治体のゼロカーボンシティ宣言を後押しする活動を行って参りました。そんな私たちにとって、長野県が2020年4月に「気候危機突破方針」を発表し、我が国の気候変動対策をリードし世界の脱炭素化に貢献する決意を示されたことは大きな励みとなりました。

 新たなゼロカーボン戦略(案)では、2030年の温室効果ガス正味排出量を2010年度比で60%削減するとされていますが、基準年を国と同様の2013年度にした場合には57%、森林吸収を含まない場合(温室効果ガス総排出量の削減目標)は51%となっています。

 欧州系の著名研究機関が集まったコンソーシアムClimate Action Trackerは、1.5度目標達成のためには日本の2030年の削減は2013年度比62%以上を要するとしています※3。これを長野県の2010年度比に置き換えると、温室効果ガス総排出量で63.5%※4となるものと理解しております。

また、本年5月4日にClimate Action Trackerが公表したレポートでは、日本や米国などが新たに発表した2030年までの温室効果ガス排出削減目標を達成しても、世界の平均気温は産業革命前より2.4度上昇する※5と述べられています。パリ協定に基づいて世界の平均気温の上昇を1.5度以内に抑えるためには、更なる目標値の引き上げが必要です。

 ゼロカーボン戦略(案)では、2030年の再生可能エネルギー電気自給率を82.6%にするという目標が掲げられておりますが、2030年の温室効果ガス総排出量の削減率には反映されていないものとお伺いしております。電力の地産地消を徹底することにより、2030年の温室効果ガス総排出量の削減率68.5%を実現することが可能なのではないかと存じます※6

 また、菅総理が2030年の温室効果ガス削減目標を2013年比で46%削減、さらに50%の高みを目指すと表明したことを契機に、建築物の断熱やEV、再エネの促進など様々な施策が検討されており、国の政策による削減量が増大することが見込まれますので、68%以上の削減も可能なのではないかと思料いたします。

 長野県知事、関係者各位におかれては、短期間での大幅な目標数値の引上げをご検討いただいておりますが、気候危機を回避し、市民の生命や財産を守るために、更なる目標引き上げのご検討をお願い申し上げます。

 長野県環境審議会地球温暖化対策専門委員会の専門委員・戦略アドバイザーの皆様には、5月17日に開催される同委員会において、長野県の2030年目標の更なる引上げに向けて活発にご議論いただけますようお願いいたします。私たちも会議を傍聴し、応援させていただきたく存じます。

以上


本文注
1 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/keikaku/zerocarbon/documents/san1.pdf
2 https://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/keikaku/4jisenryaku/documents/210517mat01.pdf
3 https://climateactiontracker.org/press/japans-paris-agreement-target-should-be-more-than-60-by-2030_analysis/
4 (16,980-16,3210.38)+1,770/16,980100=73.9
5 https://climateactiontracker.org/press/global-update-projected-warming-from-paris-pledges-drops-to-two-point-four-degrees/
6 4.3万TJ×82.7%=3.5561万TJ 3.5561万TJ=990,983万kwh
990,983万kwh×CO2排出係数 4.55t/万kwh =4,508千t(CO2)
4,508千t/16,980千t =26.5%
これをパブリックコメント前の2030年目標42%(2010年比)に加算すると、68.5%となります。


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