請願・陳情の出し方

 一般の市民が意見や要望がある時は、誰でも「請願」や「陳情」を議会に出すことが出来ます。けれども、請願・陳情の出し方がわからなかったり、出し方が難しいから出すのを辞めてしまった等、せっかく要望があるのに出す前に諦めてしまうことも多いと思います。

例えば、ゼロエミッションを実現する会では以下のような陳情・請願を全国の自治体に提出してきました。

港区:区有施設の省エネ断熱性能の向上を求める請願を提出→採択

11月にゼロカーボンシティ宣言に関する請願を提出しました【東京都港区】

墨田区:墨田区におけるゼロカーボンシティ宣言と2030年度温室効果ガス削減目標引上げに関する陳情→採択

2月5日に目黒区議会に陳情提出しました!|We Submitted a petition!!

狛江市『ゼロカーボンシティ宣言に関する』陳情が満場一致で採択、市長がゼロカーボンシティを宣言。

そこで、このページでは、「どうやって請願や陳情を出せばよいのか」を詳しく解説していきたいと思います。

※今回の情報は各都道府県や市区町村により若干の違いがございますので、それぞれの自治体のホームページで「請願・陳情の出し方を確認した上にお出しください。

請願・陳情 とは

 請願と陳情は、どちらも市民の要望を議会に伝える手段で、個人でも団体でも出せ、年齢制限もありません。

 請願や陳情により、「今市民はこういったことをしてほしい」というような要望を議会に伝えることで、自治体や地区の施策に反映されることもあります。反映されなくとも、「市民は今こういったことに関心を持っているんだ」ということを議員に伝え、問題の認知を高める手段となります。

請願・陳情の違い

 請願と陳情は、要望等を議会に伝える手段という意味では同じですが、請願は紹介議員が必要、陳情は必要ありません。
請願も陳情も、付託された委員会で審査を行い、陳情は委員会で審査後、採決となり、請願は委員会で審査、採決後、本会議でも採決します。

請願・陳情の出し方

 気候危機について「請願書を出してみたいな」と思ったら、是非、「ゼロエミッション東京を実現する会」にご相談ください。

1. どういった意見・要望を伝えたいかを決める

 まずは、どの「意見」や「要望」を議会に提出するか決めましょう。

2. その要望を請願書・陳情書として書類にまとめる

議会に対して伝えたい意見や要望を請願書・陳情書としてまとめましょう。その際下記の点にご注意ください。
① 請願・陳情の趣旨を、簡潔に書いてください。
② 請願書、陳情書は日本語で書いてください。また改ざんを防ぐ観点から、鉛筆や「消せるボールペン」での記載はNGです。ボールペンを用いた作成やPCで書類を作成し、印刷をするのはOKです。
③ 請願者・陳情者の住所、氏名(自署または記名押印)、電話番号を書いてください。請願者・陳情者が複数人の場合、代表者を定め、署名簿を提出しましょう。
④ 請願書の場合は上記の画像のように紹介議員の署名欄を設けてください。

3. 請願書・陳情書として各自治体の提出先に提出する

請願書を提出する場合、議員の紹介が必要です。
紹介議員になってくれそうな議員をどうやってみつけるかについては、ケースバイケースなので、事務局までご相談ください。(ゼロエミッションを実現する会のスラックに参加して、#よろず相談 チャンネルからご相談いただくか、事務局までご連絡ください)

請願の雛形はこちらから
脱炭素請願・陳情事例集

陳情事例はこちら

請願事例はこちら


まとめ

 もし、気候危機について「請願書を出してみたいな」と思ったら、是非、「ゼロエミッション東京を実現する会」にご相談ください。
ゼロエミッション東京を実現する会で一緒に活動したいなという方や、気候変動に興味がある方がいらっしゃれば、是非Facebookグループに参加してください。日本中の仲間と一緒に気候危機の課題に取り組みましょう!