祝!「学校の断熱改修について早急な対応を求める陳情」が東京都足立区議会で採択
2026.07.09
2026年3月24日、第一回足立区議会定例会において「学校の断熱改修について早急な対応を求める陳情」が、採択されました。この陳情採択によって、実際に子どもたちの学ぶ環境の改善と省エネ対策のための計画が進んでいます。
陳情が採択されるまでの経緯
地球温暖化の深刻化により日本の夏は年々気温上昇が深刻化していますが、東京も例外ではありません。この酷暑の中、健康的ダメージを受け、学ぶ機会を失う危機にさらされているのが、学校に通う子どもたちです。加えて、校舎のクーラーの設置率は95%を超えている足立区の学校でも、断熱性能が低いため冷房設備が効きづらい部屋もあるそうです。学校設備の断熱化を進めることは、子どもたちの「健康を守る」ということと「省エネ化」という観点から、気候変動対策における喫緊な課題です。
そこで、学校設備の断熱改修を早急に進めるべく、足立区の区議会に陳情を提出するというアクションを取ったのが、加藤知也(かとうともなり)さんです。
この「学校の断熱改修について早急な対応を求める陳情」は、知也さんが2024年9月に提出して以降、長らく継続審査となっていました。そして2026年春、約2年越しのご尽力が結実し、晴れて2026年3月24日に採択されました。
3つの要求に対しての足立区の進捗
さらに素晴らしいことは、知也さんが、陳情採択後の学校断熱化の取り組みの進捗について、足立区学校施設課の方にお尋ねされ、実際的な進展も確認できたことです。陳情の要求3つに対して以下の進捗があると分かりました。
[要望1]学校施設の断熱性能を点検し、性能が低い学校施設をピックアップすること。
→ 断熱性能が低い校舎をピックアップ済み。今年度4月1日現在で、小学校44校・中学校19校がまだ断熱されていない。そちらも断熱性能の点検も計画済み。
[要望2]改修工事などの予定があるものは、その機会を逃さずに断熱改修をすること。
→ 採択後に改修工事が行われた学校はまだ無いが、今年の夏休みに、小学校10校・中学校2校の断熱改修を予定中。
[要望3]新築予定の学校施設に高い断熱性能を採用すること。
→ 新築予定の学校施設は1校あり、国のガイドラインに従って高い断熱性能を採用する予定。
このように、足立区の行政の方と陳情採択後の進捗を確認された際、対応をされたのは知也さんが陳情の際に繰り返しやり取りをされた職員さんだったようです。
知也さんは、この陳情提出のご経験についてこう語られています。
「採択までのおよそ2年間で一番大変だったことは、何度も継続審査の結果を繰り返すなかで、モチベーションを保ち続けることでした。
また、採択されて『本当にやってよかった!』と思った瞬間は、採択の通知を見たときです。自分が声を挙げたことで、多くの方が子どもたちの未来を考えてくださり、結果、採択に導くことが出来て、自身の成功体験にもなりました。」
次世代の命守るアクションへの一歩
この「学校の断熱改修について早急な対応を求める陳情」と、採択までの知也さんの根気強い取り組みは、学校の断熱化をはじめとする気候変動対策を自治体で進めていくための「具体的なノウハウ」と「勇気」を与えてくれます。
ぜひ皆さんも、このブログを周りの人と共有して、問題意識や行動の方法を広めたり、お住まいの自治体の学校の断熱化に関する取り組みをチェックしたりしてみてください。
また、どういった断熱化が行われているのか、実際に行政に尋ねてみることも出来ます。
そういった小さな一歩から始めて、陳情書を書いてみる、というアクションに繋がると、子どもの「健康」と「学び」を保持して省エネ・再エネを進めていく進展が実現していきます。ぜひ、一歩ずつ、地域の素晴らしい取り組みを広げていきたいです。
「何から始めたらいいか分からない…」「ちょっと不安だな、もやもやするな」という方は、ぜひ『ゼロエミッションを実現する会』に参加、または事務局までお気軽にご相談ください。
参考
・陳情・請願とは:https://zeroemi.org/petition_how_to/
ゼロエミッションを実現する会では、市民からの自治体・議会へのアプローチを行っています。
今まで取り組んだことのない方でも大丈夫。
「ゼロエミッションを実現する会」には、たくさんの仲間がいます。
ご参加リクエストをお待ちしています!
Slackは、地域別チャンネルを中心に具体的なアクションを行うコミュニケーションツールです。
Facebookグループは、アクションのための情報交換を行うグループです。