太陽光住宅トップランナー制度に意見を送ろう
2024.12.25
気候危機の解決策は、「省エネ」と「再エネ」。
いま使っているエネルギーのつくり方を「再エネ」に変えることで、二酸化炭素の排出を大きく減らすことができます。
環境省によれば、日本の再エネのポテンシャルは、私たちがいま使っている電力量の2倍もあります。洋上風力がその半分以上ですが、太陽光のポテンシャルも2割にのぼります。
その中でも建物の屋根に取り付ける屋根置き太陽光は、まだ普及率が1割程度で、大きな伸びしろがあります。国でも2030年の時点で新築の6割に設置することを目指しています。そのための具体策として、2025年4月から「太陽光住宅トップランナー制度」が始まります。
2025年1月17日まで、国が制度案についてパブリックコメントを募集していますので、ぜひ、意見を送りましょう。(パブコメ募集のサイトはこちら)
【太陽光住宅トップランナー制度案へのパブコメ書く会のご案内】
私たち「ゼロエミッションを実現する会」では、政策に直接意見を反映できる「パブリックコメント」の作成を一緒に行っていく会を開催します。
当日はパブコメの概要と説明を行った後に、皆様と一緒にパブコメを書いていきます。
パブコメを今まで書いたことがある方も、ない方も、参加お待ちしております。
質疑応答の時間も設けますので、気になることがある方は是非ご参加ください。
日時:2025年1月17日(金) 20:00~21:00
場所:ZOOM(Peatixより申し込み下さい)
参加費: 無料
パブコメの送り先と締め切り
<意見の提出先・提出方法>
フォームで
こちらのサイトから
メールで
・氏名及び住所(法人又は団体の場合は、名称及び所在地)並びに連絡先(電話番号又は電子メールアドレス)を明記の上、hqt-syouene@gxb.mlit.go.jp に(テキスト形式で)送信
・件名:国土交通省住宅局参事官(建築企画担当)付 意見募集担当あて「建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令の一部を改正する省令案に対する意見」
・本文:太陽光についてであれば「2.太陽光発電設備の設置に係る基準の創設について 」、省エネについてであれば「1.外皮基準及び一次エネルギー消費量基準の改正について 」と書いた上で、意見を記載。
*匿名希望の場合は「匿名希望」と明記。
<締め切り>
2025年1月17日(金)
太陽光 住宅トップランナー制度とは
一定戸数の住宅供給を行う大手ハウスメーカー等に対して、以下を課す制度案です。
(下表:パブコメ対象文書より)
トップランナー対象ハウスメーカーの建売戸建住宅*の37.5%、注文戸建住宅の87.5%に太陽光発電設備をつけてくださいね、という制度です。実は、現状でも、トップランナー対象ハウスメーカーは、注文戸建住宅の6割、建売戸建住宅の8%に太陽光を設置しています(下表 こちらの資料P13より)。
*以下の住宅は、除外してもよいことになっています。
・多雪地域(垂直降雪量が100cm以上に該当する地域)に所在する住宅。
・都市部狭小地(北側斜線制限の対象となる用途地域等(第一種及び第二種低層住居専用地域、第一種及び第二種中高層住居専用地域並びに地方公共団体の条例において北側斜線規制が定められている地域)であって、敷地面積が85㎡未満である土地)に所在する住宅(平屋建ての住宅を除く)。
・周辺環境等により太陽光発電設備の設置が困難な住宅。
なお、こちらにより詳しい資料があります。
こんな意見を送りました
ゼロエミ事務局のメンバーは、こんな意見を送りました。
・トップランナー対象以外の企業も屋根置き太陽光設置を進めるよう、「再エネ設備説明義務」化を進めてください。(再エネ促進区域設定が自治体で進んでいません)
・目標年度が令和9年になっていますが、前倒しで実現することを奨励してください。
・集合住宅や非住宅についても屋根置き太陽光発電設備設置標準化を進めてください。
省エネのための改正も実施
なお、今回の改正では、省エネについても改正されています。こちらについてもぜひ意見を送りましょう。(下表:パブコメ対象文書より)
こんな意見を送りました
ゼロエミ事務局のメンバーは、こんな意見を送りました。
・東京都と同様に、省エネ基準比を30%から45%以上に引き上げてください。
参考:東京ゼロエミ住宅基準(下図:東京都環境局ウェブサイトより)
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