【終了・資料掲載】【6/21(日)11:00〜】6月第3回「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」/ゼロエミ勉強会きほんのき 〜愛するまちをゼロエミに〜
2026.05.22
6/21(日)の「6月第3回「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」/ゼロエミ勉強会きほんのき 〜愛するまちをゼロエミに〜」は無事に終了しました。
本イベントには、156名さまにお申し込みいただき、67名さまにご参加いただきました。
たくさんの方のご参加、どうもありがとうございました!
● 当日の資料は下記となります。
動画は準備出来次第掲載いたします。
・資料はこちら
● いただいたご質問について
未回答のご質問に関しまして、今村さんにご回答いただきました。
今村さんのご対応に感謝申し上げます。
<質問>
我が自治体では、地球温暖化に逆行して、首長が森林破壊を是認し開発優先政策をとっています。
議会も少数の環境派を除いて、開発に前向きな議員ばかりです。
目先の利益だけを優先し、企業誘致に活路を求める政策は、とても持続可能な政策とは言えないと思います。
どうしたら首長の政策を止められるでしょうか?
因みに森林破壊による開発を問題視する意見書を提出しましたが、こちらが思っている返事はありません。
<回答>
自治体運営は首長の独断専横で進めることができるわけではなく、予算案や条例案の議会での審議、承認という過程が必要になります
従って、決定されることを覆し、これまでと違う判断を下すことができるようになるためには、首長と議会のそれぞれがこれまでと違う判断基準に立つことが必要であり、その判断基準の変更に必要なのは、民意ということになります
民意は、首長や議会への働きかけで変わるものではなく、市民同士の対話、意見交換を通じて市民が相互に影響しあい変化していくもの
環境破壊を止めさせるには環境破壊を止めさせたいと思う市民を増やすこと
そのためには、市民から市民への働きかけが最も有効と私は思います
<質問>
市民にはそれだけの情報が出てきていないように感じます。市のどこに伝えれば情報が出てくるでしょうか。
<回答>
財政状況に関する情報は財政課が所管していますが、福岡市のように行財政改革プランを策定するなどの具体的な財政改革の取り組みを行う際にその必要性を市民や議会に説明する際にしかわかりやすくまとまった資料はでてきません
常日頃から財政のことを関心を持ち監視するということであれば、知りたい項目を明らかにして財政課に資料や説明を求めていくことになります。
まずは、既存で公開されている財政資料をベースに自治体財政担当課に出前講座を求め、そこでわからないことを質問するところから始めてみてはいかがでしょうか
<質問>
マスタープランの対象年度はは10年以上と長期に及びますが、策定後の社会課題の変化で、当初想定していない事柄に予算が必要になることがあると思います。
この場合、マスタープランに掲載がない政策は予算が付きにくいのでしょうか?(下に分けました)
<回答>
福岡市では、毎年度予算編成に臨む際に市長名で発出される「市政取組方針」(多くの自治体では「予算編成方針」と呼ばれている)において、次年度に特に強化すべき事項を示しています
この、次年度強化すべき事項、というのが総合計画には掲載されていない、あるいは重要度が低い分野であっても、社会情勢の変化とによってその取り組みの緊急性や重要性が高まったものの順位を押し上げ、予算がつきやすいものとして位置づける、という仕組みになっています
<質問>
この場合、マスタープランに掲載がない政策は予算が付きにくいのでしょうか?
<回答>
もちろんできないことはありません
ただ留意すべきは国補助金等の特定財源はその使途が交付元から明確に示されているため、自分たちが行いたい取り組みに完全合致するものではない、ということ
多くの場合、補助金等の特定財源を確保するために自分たちが本来必要としている取り組みの規模やその内容がゆがめられてしまうため、そのリスクをどう排除するかがカギとなります
<質問>
上田市の総合計画はできたばかりですが、あれもやりますこれもやります全部やりますになっており、優先順位を読み解くことが難しいと感じます。重点項目の6つに「持続可能な社会づくり」が入ってはいるのですが。今の総合計画を使ってできることはどんな作業でしょうか?それとも今の総合計画を読み解きつつ、次の総合計画をターゲットとして動くべきでしょうか。
<回答>
まずはその総合計画に基づき、どのような具体的な取り組みを行おうとしているのかをその分野の担当課に確認してください
そのうえで、その取り組みが予算編成においてどのように優遇される仕組みになっているかを確認してください
具体的な取り組みを確認し、それが不十分だと感じた時は、まず担当課との対話により、今一番必要な施策事業について共有を図ります
自治体内での優先順位を上げたり、具体的な取り組みを磨き上げるのは役所内部での話し合いが多いですが、そこで拡充の予算を確保するには、まずは自分たち市民の代弁者である当該担当課に現状や課題について認識を共有してください
<質問>
「優先順位」を決める方法について
<回答>
自治体が取り組む政策の優先順位は、首長や議会が場当たりで決めているのではなく、5年後、10年後のまちの将来像を市民とともに描いた総合計画(マスタープラン)としてすでに定められている、というのが本来のあるべき姿です
しかしながら現実には総合計画は総花的である自治体が多く「あれもやります」「これもやります」と理想を掲げ、総合計画だけを読んでも優先順位の選択基準になりえないという場合がほとんどです
講義のなかでは「総合計画の正しい使い方」として、まず10年程度の長期計画である総合計画に掲げる政策、施策の中で特に緊急性、重要性が高いものを3~5年程度の中期計画である「実施計画」として抽出すること、さらには毎年度の予算編成において特に次年度に優先的に取り組むべき事項を「市政取組方針(予算編成方針)」として示すこと、が必要だと説明しました
これは役所の中では総合計画を所管する政策・企画部門の仕事です
そのうえで、これら優先順位が高いとされた政策、施策について重点的に予算や人員が配分される仕組みを役所の中に設け、毎年度の予算編成や組織編制でそれを実現していくこと
これは財政課や人事課など、資源配分を担当する部門の仕事です
この二つの取り組み*がきちんと機能することによって、政策の優先順位が定まり、その優先順位に従って資源配分が行われる、ということになります
ところが多くの自治体では、この二つの取り組みがきちんと行われず、総合計画が正しく使われていないのが現状です
先日のウェビナーを視聴いただいた皆さんのように役所の外側、市民の立場でこの取り組みに関わるには、まずこの二つの取り組みについて、現状できちんと行われているのか、について、政策・企画部門と財政部門のそれぞれに質問してみるのがいいと思います
そのうえで、この取り組みがきちんと行われていないのであれば行うように意見を述べ、もしきちんと行っているというのであれば、それが市民の求める行政運営と合致しているのか、市民の側で評価するということになると思います
※補足:
二つの取り組みとは
優先順位がつけられるように実施計画や予算編成方針で絞り込むこと、と
絞り込んだものにきちんと資源が配分される仕組み、の二つです
「今後、お気づきの点、さらに深掘りした質問などございましたら、私宛に直接お寄せいただくようお願いいたします」とおっしゃっていただいていますので、今後ご質問ありましたら、資料の最後にある連絡先まで直接お願いいたします。
● アンケートでいただいたご意見をご紹介します
<1.「6月第3回「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」/ゼロエミ勉強会きほんのき 〜愛するまちをゼロエミに〜」はいかがでしたか。>

<2、「6月第3回「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」/ゼロエミ勉強会きほんのき 〜愛するまちをゼロエミに〜」よかった点・改善点>
・この内容を取り上げるには時間が短いと思いました。講師と参加者双方にとって。(藤川 まゆみさん)
→事務局より:貴重なご意見ありがとうございます。たしかに、この内容では、時間が短かったですね。
・自治体の予算がどういうものか、行政職員が予算をどのように考えているのか、理解することができた。ありがとうございました。(柏 秀樹さん)
・自治体の予算がどのように配分されているのか、どのようにすべきなのかが、よくわかりました。市民との協働まで語られているのには、すごく共感しました。(中村 由紀男さん)
・伝えたいことがはっきりしていて、要領よく話してくださいました。改善点は特にありません。(H.Kさん)
・どうして予算がつきにくいのかがよくわかりました。対策を考えます。(J.Sさん)
・視聴者が物事を知らないという前提で話すふしがあり、やや上から目線に感じました。
・「どうすればいいか」が知りたいのに、建前の仕組みを説明するのみという印象でした。
・例えば優先順位を決める方法が一番重要な部分なのに、その点についての説明はありませんでした。
・「話し合う」というお話が何度かありましたが、百数十万人いる市民が意見をまとめ、さらに聞く耳を持たない市職員と合意するのは容易ではありません。(M.Iさん)
→事務局より:こちら、「優先順位を決める方法」につきまして、今村さんに質問をし、回答を下記「いただいた質問について」に記載させて抱いております。
・「自治体の”お金が無い”というのは政策課題にかける予算が無いということ」、「市民も自治体の取り組み全体に関心を持ち、優先順位をつけて提案できるとよい」など、今村さんのお話もQ&Aセッションも、初心者にとって非常に分かりやすい内容であるとともに実践的で、今後の活動に活かしていけそうと励みになりました。(A.Mさん)
・よくわかりました(匿名の方)
・自治体の予算(本日の講座の主題)に関する基本的内容については十分満足できた。
ただ可能であれば、応用編として、最後の質問コーナーにもあったような自治体の予算×気候危機の内容を盛り込んでほしかった。(匿名の方)
→事務局より:貴重なご意見ありがとうございます。「自治体の予算×気候危機」の内容の勉強会開催を検討したいと思います。
・時間が短い。難しい問題点が多々あり、咀嚼できていない。2回に分けて時間を長くしてほしい。(匿名の方)
→事務局より:貴重なご意見ありがとうございます。1回あたりのきほんのき勉強会は、みなさまにご参加いただきやすいよう1時間を目安としており、また2回に分けての開催が難しいため、書籍を参考にしていただけたらと思います。
<書籍>『自治体の“台所”事情』(ぎょうせい):https://shop.gyosei.jp/products/detail/9885
・とてもお話しがわかりやすく、勉強会前には全く知らなかった自治体の財政について、ざっくり理解することができました。(匿名の方)
<3、「6月第3回「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」/ゼロエミ勉強会きほんのき 〜愛するまちをゼロエミに〜」その他の感想>
・以前に地元に来てくださった時から更にわかりやすく、要点が迫ってくる内容でした。日常では忘れがちでしたが、行政職員と話す前にこの資料を読み直して臨もうと思います。行政には行政の都合があることを理解しつつ、市民もその先に行くための学びが必要ですね。本来あるべきまちづくりを進めるために、市民と職員が一緒に財政や政策実現の議論ができる関係性を作るために動いていこうと再確認する時間となりました。まず今年度は自分の自治体財政ガイドブック市民版の作成を行います。もちろんわたしが目指す最終ゴールは、気候変動が止まり安心して豊かに暮らせるまちをみんなで創ることです。ありがとうございました。(藤川 まゆみさん)
・以下、最近、AIから得た回答の要旨。こういうテーマを取り上げて欲しい。
個々の政府がどのような政策をとるかに関わらず、市民社会(司法)とグローバル市場(経済)の両輪から、不可逆的に脱炭素が進む構造が完全に出来上がりつつある。 主に以下の3つのメカニズムが機能し始めている。
1. 司法の武器:政府や企業を「国際法違反」で訴える仕組み
2. 市場の障壁:EUの CBAM(炭素国境調整メカニズム)がもたらす経済的淘汰
3. 金融の動機:投資家と市民(消費者)による市場の選別
結論:今回、ICJ勧告的意見(司法の義務化)とEUのCBAM本格適用(市場のコスト化)が揃ったことで、仮に一部の政府が気候対策を放棄したとしても、その国の企業や製品はグローバル市場での競争力を失い、国際訴訟のリスクに直面するという「逃げられない構造」が完成した。まさに、政治のあり方とは無関係に、市民社会と市場の力によって、脱炭素への移行は必然的かつ不可逆的な流れになったと考えられる。(柏 秀樹さん)
・なかなか言いにくいし、こういう場では言えないのかもしれませんが、政府とのかかわりまで言及されると、一番大きな問題が浮かび上がってくると思います。今、地方自治がますます疎かになっているのではないでしょうか?(中村 由紀男さん)
・今後の市民活動に役立てると思いました。(H.Kさん)
・前回、最後の挨拶が終わった後になかなか終了しないので退室したら、アンケートフォームが送られてきませんでした。(M.Iさん)
→事務局より:ご申告ありがとうございます。参加者アンケートにつきましては、ウェビナー退出後、自動で表示されるように設定しており、メール配信等はしておりません。ご退出の際、ご確認いただけますと幸いです。
・企画・開催いただきありがとうございました。私自身は気候危機に直接的に取り組んでいる訳ではないのですが(そのため設問5も下記のように回答させていただいています)、自治体の方たちとお話をする機会もあり、勉強のために今回参加させていただきました。どのテーマで活動するうえでも大事な内容で、幅広い市民に開かれた形で開催いただき大変ありがたかったですし、主催者の皆さまが懐深いなと感じました。(A.Mさん)
・地球温暖化に向かっているが、自治体はこの問題に答えてなく、政策を進めている。(匿名の方)
・私はNGOの職員をしていますが、NGOの業界にもあてはまることが多々ある、とお話を聞いていて思いました。「財政健全化」のところでは、お話いただいたいろいろな状況があり、なかなか自治体で取り組むことが難しいからこそ、地域のNPOやNGOによってできることがある・私たちの役割の重要性といったことにも改めて感じました。(匿名の方)
・地元の総合計画の内容で、環境政策の分野はもちろん、他の政策分野が、気候変動対策にどのように関与しているのかをチェックしたり、それ等の優先順位がどのように扱われているかを、点検してみる事が、まず自分にできる事と思いました。その中で、税を使ってする意義を考えてみることが必要と思いました。
そして、担当部署へ意見や質問の形で、メールを送るとか、直接出向いて伝えるとか、既存の「首長への手紙」に記入して市の投函箱に入れるなどもできると思いました。知り合いの地方議員に気づいた点を伝えるとかもしてみたいと思いました。(匿名の方)
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6月第3回「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」/ゼロエミ勉強会きほんのき 〜愛するまちをゼロエミに〜
[日時]2026年6月21日(日)11:00-12:20
[形式]オンライン(Zoomウェビナー)
【6月ゼロエミ勉強会】ゼロから学ぶ政策提言
気候危機を回避するため、自分の自治体や議員さんへ、気候対策を提案してみませんか?
6月は「政策提言」をゼロから学ぶ全4回の勉強会を開催します。
6/21(日) は、元・福岡市財政調整課長で、『自治体の“台所”事情 “財政が厳しい”ってどういうこと?』の著者である今村寛さんをお迎えし、自治体の予算がいつ、誰によって、どのようにつくられているのかを学ぶ勉強会を開催します。
普段、自治体や議員さんへ気候対策の強化を求めて活動している中で、「財政が厳しいから」「予算がない」と言われたことはありませんか?
今回、「財政が厳しい」ということはどういうことなのかを今村さんから教えていただきます。
自治体や議員さんとの意見交換をしてきた方、これからしたい方、また、自治体の予算編成や財政にご興味のある方、多くのみなさまのご参加を心よりお待ちしています!
【プログラム】
11:00〜 開会挨拶
11:05〜 講演「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」
11:50〜 質疑応答
12:15〜 閉会挨拶
【講師】
今村寛さん(元・福岡市財政調整課長)
元福岡市職員。財政調整課長としての経験をもとに全国で出張財政出前講座を展開する一方、「対立を対話で乗り越える」をテーマに自由な対話の場づくりにも取り組む。2024年末に退職後はフリーランスとして自治体の行財政改革や官民連携を支援。
著書に『自治体の“台所”事情』(ぎょうせい)、『「対話」で変える公務員の仕事』(公職研)。
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6月第3回「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」/ゼロエミ勉強会きほんのき 〜愛するまちをゼロエミに〜
[開催日時]2026年6月21日(日)11:00-12:20
[開催形式]オンライン(Zoomウェビナー)
[講師]今村寛さん(元・福岡市財政調整課長)
[参加費]無料(寄付付きチケットあり)
[主催]ゼロエミッションを実現する会(事務局:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン)
[詳細・申込]https://kihonnoki20260621.peatix.com/
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<6月の開催予定> 全日11:00〜11:45 @オンライン
6/7(日)「政策提言ってなあに?」
思いを政策に変える政策提言のつくり方を学びます。
▼詳細・申込:https://kihonnoki20260607.peatix.com/
6/14(日)「政策提言をつくろう」(オンラインワークショップ)
その場で実際に政策提言をつくる。「実現したい政策」を持ってきてください。
(こちらの回は、参加型イベントです)
▼詳細・申込:https://kihonnoki20260614.peatix.com/
6/21(日)「自治体の予算ってどうつくられているの?〜今村寛さんにきく〜」
元・財政調整課長に教わる予算編成と、「財政が厳しいってどういうこと?」
▼詳細・申込:https://kihonnoki20260621.peatix.com/
※この回のみ11:00〜12:20となります。
6/28(日)「政策提言をしてみよう」
つくった政策提言の「伝え方」を学びます。
▼詳細・申込:https://kihonnoki20260628.peatix.com/
ゼロエミッションを実現する会では、市民からの自治体・議会へのアプローチを行っています。
今まで取り組んだことのない方でも大丈夫。
「ゼロエミッションを実現する会」には、たくさんの仲間がいます。
ご参加リクエストをお待ちしています!
まずはオリエンテーションに参加ください。
一緒にお話ししながら、できることを考えましょう。
また、Facebookは、事務局や参加者さんからの情報共有・情報交換の場となっています。
こちらもぜひご参加ください。